各国通貨の関連性と特徴を掴む

fki43i FXにおいて世界の通貨を知ること、これはFXを制する事にも繋がります。取引を有利に進めるために有効な知識となりますので、各国の主要通貨について要点を以下にまとめてみました。

■米ドル■
世界の基軸通貨とされる米ドルです。どこの国でも相場を見るポイントとして、この米ドルが挙げられます。また、まずは米ドルを介して取引を行うというスタイルが基本でしょう。ですからアメリカ国内の政治情勢や社会背景などの様々な動向は、世界の中で常に注目を集めています。

アメリカ経済が潤うような大きなニュースがあれば世界全体がドルを買う傾向になり、打撃を与えるようなニュースがあればドルを売る傾向になるので。記憶にまだ新しい、経済に打撃を与えたニュースが2001年の同時多発テロでしょう。このテロ事件以降、米ドルの信用は下落、結果ドル売りの傾向が急増しました。

テロといった事件のみならず、アメリカ国内のトップや要人の発言も大きく影響を与えることがあります。特に金融政策といった発言に関しては、目を光らせていなくてはなりません。要人の一言で大きな波が相場を揺るがすことになるからです。

良くも悪くも世界に影響する力が大きいのが米ドルです。流動性の高さから、FX取引を始めたばかりの人に最も適していると言える通貨です。
 
■ユーロ■
EU=ヨーロッパ連合 加盟国内で人や流通をよりスムーズに、活性化させることを目的として設けられた新しい通貨、ユーロは2008年時点でヨーロッパ国内15カ国で利用されています。米ドルに続く第二の基軸通貨とされています。

特にEU加盟国の中でも経済の中心を担っているのが、ドイツとフランスです。アメリカに次ぎ、これらのドイツやフランスの動向も注目されています。EU加盟国は多くありますが、全体の経済に大きく影響するのはドイツとフランス。この両国における失業者の割合などが、相場に影響を与える最たる要因となります。

また、第二の基軸通貨と見なされていることもあり、米ドルが下落するとユーロが高騰するというような関連性もあります。米ドルが下がりそう=ユーロが上がるかも、という見解を世界の大半の人が持っているということになります。
 
■ポンド■
イギリスはヨーロッパの一部でありEU加盟国でもあるにも関わらず、ユーロを導入せず独自の通貨であるポンドを使っています。もちろんこの先もポンドの使用は継続されます。イギリスは日本の半分程の失業率である点などからも、経済が安定していることが見て取れる故、リスクを共有してEU経済圏に入るよりも独自の経済を維持する事を選んだのでしょう。

これにより同じEUであってもEUの経済状況の影響は心配することなく、独立した金融政策下で経済活動が可能なわけです。
高いスワップポイントも期待できる通貨でもあります。

但し、ポンドは値動きが荒いとも言われています。これは市場が小規模のためであり、少ない売買取引でも大きく影響するからです。一日で1円以上といった大きな振り幅で相場が動くことも稀ではありません。

もう一点弱点があるとすれば、アメリカとイギリスは常に共同で同じ方向に進む傾向にあるため、テロの対象として敵視されてしまうこともしばしばあります。この点が政治や経済のリスクとなることは否めません。FX初心者にはあまりお勧めできない通貨、ということにもなります。
 
■オーストラリアドル■
日本でも人気の高い通貨として知られているのがオーストラリアドルです。その理由は、スワップポイントが高い点、経済成長率が上向き傾向で安定している、またオーストラリアが資源国であるということなども挙げられます。天然資源などが豊富なオーストラリアでは、常に輸出によって経済の相場が変わってきます。ちなみに主な輸出先に日本も含まれており、その他には中国やアジア各地に渡ります。

オーストラリアドル最大の特徴と言えば、米ドルとは対極にあるという点でしょう。オーストラリアドルが下がると米ドルが上がる、オーストラリアドルが上がると米ドルが下がる、といった傾向になるのです。関連性の高い通貨はニュージーランドドル。双方の相場は連動しやすいとして相互に影響を与える特徴を持っています。オーストラリアドルは中期や長期の投資に適した通貨と言えるほど、長い目で見ると値動きに極端な変動がなく、金利も7%以上と高めです。
 
■ニュージーランドドル■
ニュージーランドドルはオーストラリアドルとの関連性が高い通貨であり、日本でも人気の通貨の一つです。ニュージーランドは資源国のオーストラリアとは異なりますが、農産物の輸出や観光業などで経済を潤わせています。市場が小規模のため、ポンドと同様に多少の売買でも相場が激しく動くこともあります。取引初心者の方にはあまり向かない通貨かもしれません。次第に取引に慣れていけば、この点を逆手にとって短期間で大きな利益を得るチャンスもある通貨、とも言えます。
 
■スイスフラン■
安定性の高さで言えば、永世中立国のスイスフランでしょう。何かが起きた際の避難先的な役割を担う通貨でもあり、各国の主要通貨の中でも重宝されることも多くあります。紛争やテロなどが増加してきた現在では、その地位も確立されてきました。

また、日本円と同様に金利が低いと言う点も見逃せない特徴の一つです。キャリートレードのような「低金利の通貨で高金利の通貨を購入する取引」に適した通貨と言えます。例えば金利が1%の通貨で金利が3%の通貨を購入すると、その差2%の利益を得られるという計算になります。

尚、低金利の日本円と同じく低金利のスイスフランのペアで運用する人は多くありません。これは低い金利同士の通貨の運用であるが故、あまりメリットが見出せないという事が要因でしょう。

■カナダドル■
カナダは金融、製造業などの他にも天然資源も豊富なため、ここ数年財政の収支、また貿易収支の双方で、黒字となっている経済成長率の高い国の一つです。そのためカナダドルは安定性とリスクの低さから、優等生的な存在でもあります。隣国のアメリカが常にテロの脅威に晒されていますが、カナダはテロへの報復として派兵することはなかったため、テロ被害のリスクも大きくありません。


優等生の通貨であるため、値動きは小さいというのが特徴です。リスクの小さい通貨、また政策金利が3%程あるため、長期的な投資運用に適している通貨と言えます。

情報源: ハイローオーストラリア.club